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ようやく暖かくなってきた〜。ウレシ〜。 でゴールデンウイークに見た、映画です。 いつ書いてるんだ、いう話ですが、今頃、書いてます、ハイ。 ご存じ、コーエン兄弟が監督です。 兄弟と言えば「千原兄弟」も「中川家」も「横山ホットブラザーズ」も好きです。 といっても「コーエン兄弟」は、漫才師ではありません。あしからず。 なかなか面白い映画でした。 主人公の殺人鬼のオッチャンが、怖かったです。 見てる途中で、アレ、この殺人鬼のオッチャンは、現実には存在しないオッチャンかなと思いました。 人の心の投影か、後ろめたさみたいなんが形になったものか、悪の具現化か。 それとも死に神か、悪魔か。 ある人の前には殺人鬼として現れ、また、ある人には、傷ついた変なオッチャンとして現れ、 ある人には、残像だけで、現実には見る事さえ出来ない。 ま、そんな、佇まいでした。 コイントスで決まる、運命。 コイントスで負けたばかりに、悪から逃れられない運命。 自分の力では、どうしようもない、人生の不条理、不合理、不可解を描いてるように思いましたな。 不条理とかの言葉、使うと、いかにも、わかった風で偉そうなカンジですな。 金を持ち逃げしたオッサンが、ちょっとした、仏心で、たまたま、現場に戻ってしまったばっかりに、殺人鬼のオッチャンに終われる目に合うのも象徴的ですな。 トミー・リーのオッチャンも、殺人鬼のオッチャンの前では、無力ですわ。 対決どころか、目の前に現れてもくれません。 サビシ〜。 金を持ち逃げしたオッサンの嫁はんが、最後に殺されたのか、殺されなかったのかは、見る人によって意見の分かれる処ですけど。 ボクは、嫁はんは殺されなかったんやないかと思います。 この嫁さんと、最初の方に出てくる、ドラッグストアのコイントスのジイサンは、殺人鬼のオッチャンに勝ったんやないかと思いますな。 そこの、ある種の希望が見えたりもします。 もしかして、この殺人鬼は、ジイサンと子供と女に弱いのか・・・・。 わからんけど。 殺人鬼による、殺人事件の映画ですけど、見終わっても、イヤァ〜なカンジは残りません。 ニューメキシコの、荒涼とした風景が、どことなく、白日夢のような、幻影的な雰囲気を醸し出しています。 見る人によって、いろんな見方や解釈が出来ると思います。 見終わってから、ジワジワとパズルを解くように楽しめました。 また、音楽が、一切、使われてない事に終わってから、気が付きました。 DVDが出たら、デッドの「ダークスター」とか流しながら見たら面白いかもしれませんな。 なかなか、奥の方まで「エエか〜エエのんか〜」いうぐらい深〜い、味わい深いエエ映画でした。 ちゅうか好きな映画でした。 DVDが出たら、ぜひ見てください。
by soul-on
| 2008-05-10 17:11
| アホアホ日記
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